この記事は猫の年間生活費や病院代などの臨時費用についてまとめています。
また、そこから生涯生活費用についてもどのくらいかかるのか予測してみました。
猫を飼うのに必要な初期費用や月間生活費以外にも猫との生活の中で購入したものがあります。
無くても困らないんだけど、これはあった方がいいなと買ったものついて書いています。
臨時費用の病院代については実際にかかった費用について書き出してみましたので、このくらいの費用はかかるのだなという目安にしてください。
この記事はこんな人に読んでほしい記事です。
- 猫の1年間の生活費が知りたい人
- 猫の病院代は実際にどのくらいかかるのか知りたい人
- そもそも臨時費用がどんな出費なのか知りたい人
- 猫の一生にかかる生活費用はどのくらいか知りたい人
先に初期費用について知っておきたいという方はこちらをどうぞ。

すぐ読める目次
猫の年間の生活費はどのくらいかかるのか
猫を飼うのに必要な初期費用や月間生活費以外にちょこちょこ購入したものを一覧リストしました。

空気清浄機が金額の大部分を占めていますが、72,000円ほどでした。
前回の記事で書いた猫の初期費用42,000円、月間生活費約4,200円、今回購入したものをあわせると初年度は約17万円の費用がかかりました。
2年目になり、空気清浄機・猫鍋・爪切り・ブラシなどのあまり買い換えないものを除いても年間約8万円の生活費がかかります。(この8万円には年1回のワクチン接種の費用も入っています。)
今回購入したものリストを購入した理由とともにひとつづつ見ていきます。
猫鍋
猫は通販などで届いた空のダンボールに入るのが好きです。
我が家の猫も例にもれずダンボールが好きなので同じ箱型の猫鍋にも入ってくれるだろうと思い猫鍋を購入しました。
特にダンボールに入るのが好きな子がメインで使ってくれています。
買うときに要注意なのが、ふだんからあまり床で寝ない子やモフモフしたところで寝るのが好きな子は全く使ってくれません。
購入は猫の好みを把握してからがおすすめです。
アルミ鍋で冷えてて気持ち良いので夏はよく使ってくれます。
爪とぎ
猫のお昼寝に使える爪とぎベッドを2つ購入しました。
大きくてスペースをとることが難点ですが、爪とぎの買い替えの頻度が少なく済むメリットがあります。
リビングでのお昼寝ベッドとして使ってくれているのもうれしい点です。
空いていたらだれかが必ず寝ているのでダンボールベッドはみんな大好きです。
ダンボールとはまたちがった爪に引っかかりバリバリできる感触が気に入ってよく使ってくれます。
2匹で使っても1年半はもちます。
ボロボロになってきたらポール部分を替えるだけで済むので手を煩わせることもありません。
爪切り
爪切りは最初の子を家に迎えてすぐ購入しましたが、猫の数が増えて爪切りを嫌がる子もでてきたので手早くパチパチ済ませられるものに買い替えを決めました。
実際に使ってみると、切れ味が良いので切っている最中に猫の爪がつぶれて割れることがなくなりました。
猫の爪は伸びてくると巻き気味になってくるので、口が開いているピコックタイプの爪切りだと巻き爪も切りやすいです。
さらに切れ味がドライバーひとつで調節可能というすぐれものです。
爪切りの頻度は2~3週間に一度なのでそうそう劣化することがなく一度買ったものは長く使えます。
そういう点では最初からこちらを購入しておけばよかったという反省点はあります。
シャンプー
はじめに購入したシャンプーはのみ取り用シャンプーだったため、ふだん使いのシャンプーを購入しました。
お風呂に入ること自体そんなに頻度の多いものではないです。
のみとりシャンプーは薬用なので、健康面を考えのみが付いている心配がある場合のみの使用にしています。
フケが出やすい体質の猫もいるのでフケが気になる場合はフケ用のシャンプーを使うとおさえることができます。
ブラシ
我が家の猫はブラシ嫌いしかいなくファーミネーターのようながっつりブラシを嫌がるので、当たりのソフトな獣毛ブラシを購入しました。
抜毛を取るためのブラシではなく、いちばんの目的は毛艶を出すためなのでそういう点では満足できるブラシです。
おもちゃ
猫のおもちゃはアホみたいに買いました。
ニャンコロビー
ボール遊びと爪とぎを兼ねたおもちゃです。
器用な子はうまい具合に穴からボールを取り出せてしまいます。
置く場所が悪いとまったく遊んでくれませんが、変えてみるとよく遊んでくれたりするので不思議です。
LEDポインター
これは子猫にウケがいいおもちゃです。
なりふり構わず全力でポインターを追いかけ全力で遊んでその後よく寝てくれます。
成猫だと賢い子はポインターの光源を凝視してなかなか遊んでくれなかったりします。
レーザーポインターではなくLEDポインターなので目に優しく安心して使用できます。
ダイソーのデコレーションボール

コスパが良くいちばんおすすめしたいおもちゃです。
ダイソーのハンドメイドコーナーにあるデコレーションボールです。
ハンドメイドコーナーにあるのでもちろんハンドメイドに使う物なのですが、このデコレーションボールはペット用品の猫のおもちゃで売られてるボールとよく似ています。
ダイソーのデコレーションボールはたくさん入ってて猫もよく遊んでくれるのでおすすめです。
難点は、遊んでいたボールを猫が棚の下やテレビの裏など家具の隙間に入れ込んでしまうので定期的に取り出してあげないといけないことです。
小さいデコレーションボールより直径2.5cmより大きいものが誤飲もなく遊びやすくておすすめです。
子猫より成猫に大人気です。
ダイソーの猫じゃらし
適当に遊べる猫じゃらしっぽいおもちゃが欲しくて購入しました。
振り回せば遊んでくれます。
カシャブン
振ればカシャカシャ音がするので猫の食いつきがいいです。
カシャカシャと音を出しているフィルムはトンボや虫の羽根を思わせるようで視覚的にも興味をそそるようでグットです。
ただ、作りが少し弱くキャッチのうまい子にガブつかれ引っ張られるとすぐに壊れます。我が家は何度か補強しながら使っています。
蹴りぐるみ
猫がしがみついて蹴り蹴りするためのおもちゃです。
可愛い魚のデザインに人間の方が一目惚れをして購入しました。
猫は遊んで興奮した時にクッションや毛布、まわりの物をがぶがぶ蹴り蹴りすることがあるので蹴りぐるみは1つはあっても良いです。
空気清浄機
これまでの人生で空気清浄機を買ったことがなかったので、本当に空気がキレイになるのか?と半信半疑でしたが、猫の数が増えてきたこともあり購入に至りました。
実際に使い出してからはフル稼働です。たまに掃除も兼ねて止めることがあるのですが、止まっている間は部屋の中のにおいがどことなく淀んでいます。
ふだん稼働している間は空気清浄機が部屋の空気が循環させているんだと実感しました。
おやつ
我が家はカリカリが主食なのでたまに猫缶(ウェットフード)や猫用かつお節などのおやつをあげたりしています。
ぺろぺろ舐める液状のおやつも人気ですが、塩分が多いため頻繁にあげるのはおすすめしません。猫用かつお節も同様です。
猫は腎臓が小さいため塩分の多いものを取り続けるとすぐに腎臓を悪くします。おやつの成分やあげる頻度にも気をつけています。
猫を飼っている時の臨時費用とは?
猫を飼ってみると生活費以外に必要になってくる出費がいくつかありました。
病院代、ペット保険、ペットホテル、家財道具の修繕などがこれにあたります。
猫を飼って何年かになりますが、我が家で実際に必要だった臨時出費は病院代のみでした。
それ以外の臨時出費についてはこれから必要になるかもしれないということも踏まえてひとつづつ見ていきたいと思います。
病院代
病院代については我が家の猫3匹を例に書き出してみました。
猫が1才になるまでにかかった費用をそれぞれ一覧リストにしています。
病院費用の例1つ目

◇まずワクチン接種
猫は1年に一回ワクチンの接種が必要です。
初年度は生後2ヶ月と3ヶ月に接種をし、その後1年に一度のワクチンという流れになります。
3種混合ワクチンで1回目も2回目も4,000円でした。
◇脱臼しちゃった?
生後4ヶ月くらいのとき、部屋を走り回っている最中に一瞬痛みに叫んで足を引きずるようにしていました。
生後2ヶ月のワクチン接種の際、股関節がちょっとゆるいねと病院の先生に言われていたので心配になりすぐに病院に行き診察をしてもらいました。
結果、特に異常はないということでこの時は診察のみ1,080円でした。
◇膀胱炎の疑い?
おしっこをしたあと泌尿器のまわりについた尿の色が茶色っぽい。
座ったとき床に茶色い跡が付き、心なしかトイレも近い気がする。ということがしばらく続いたので、これは膀胱炎なのではないかと思い病院に行きました。
いつも診てもらっているかかりつけの病院は日曜日でお休みだったため、近くで評判がよさげな病院をネットで探して行きました。
着いてすぐ問診票に記入し、膀胱炎の疑いがあるのではないかと私が言ったことにより特に検査などはせず治療が始められました。
抗生物質の入った点滴と消炎剤の注射で8,000円でした。
かかりつけの病院よりだいぶ高いなと思ったのが正直な感想ですが、これで治るならとひと安心です。
◇それでも治らない膀胱炎
前回の病院でしてもらった抗生物質の点滴は2週間効くタイプのものなのでそれで様子を見ましょうといわれていましたが、2週間経っても治る気配がない。
なので、かかりつけの病院にいきました。
どうして膀胱炎だと思ったのかの聞き取りからはじまり、トイレの頻度も今はいつも通り。
泌尿器のまわりはあいかわらず茶色いままだけど明らかに膀胱炎だとは確定できない、ということで検査をすることになりました。
膀胱・腎臓の超音波検査、膀胱穿刺(膀胱に注射器を刺して尿を採る)、尿検査をしてもらいました。
結果、超音波で見た膀胱も腎臓もきれいで尿検査も異常なし。膀胱炎なら尿に血が混じっているはずですが一滴も検出されず。
泌尿器まわりが尿で茶色くなる理由は不明で終わりましたが、膀胱炎や泌尿器系の病気ではないということでした。
いろいろ検査をしたのでお高いのではと覚悟していましたが、3,780円でした。
かかりつけの病院は良心的な料金設定であることと、治療や診断の良し悪しは治療費の高い安いで決まるものではないのだなと感じました。
◇去勢手術
男の子なので去勢手術をしました。使い捨てのカラーや手術1週間後の抜糸代も含めて12,420円でした。
病院費用の例2つ目

◇こちらもまずワクチン接種
こちらも生後2ヶ月と3ヶ月に3種混合のワクチン接種をしています。1回4,000円です。
◇結膜炎っぽい
気づいたときには片目から涙を出しながら目をしばしばさせていました。
そのまま放っていると、違和感がある目をこすって悪化する一方なのでカラーを付けました。
当時は家にカラーがひとつも無かったのでインスタントラーメンのどん兵衛で代用しました。無いよりマシです。
おかげで途中から悪化は防げ、翌日病院に連れて行きました。
傷の有無を確認する角膜染色検査、消炎点眼薬とヒアルロン酸点眼薬で3,996円でした。
カラーで目をこすらせないように徹底したことと、点眼薬のおかげで無事治りました。
◇ふたたび結膜炎
4ヶ月後に前回と同じように結膜炎になりました。
まだ点眼薬は残っていたのの、前回から4ヶ月過ぎているので使えるかどうか不明だったため病院に行きました。
診断はやはり結膜炎でした。前回の目薬が残っているなら使ってくださいと言われたので、それを使い無事治りました。
◇今度はケガ?
ある時ふと気が付いたら猫の鼻に違和感がありました。
しばらくすると顔をこすったのか鼻のキズの部分がじゅくじゅくしてきました。どうやらほかの猫と遊んでいて鼻をひっかかれたようです。
それも鼻先端を縦一直線に引っかかれていたので傷だと見分けがつくのが遅れました。
猫同士のひっかきケガ、このパターンも初めてだったので動物病院に行きました。
この子はこの時点でよく病院にお世話になっていたので、また同じことがあるだろうと動物病院でカラーを買いました。
カラー代と抗生物質の錠剤で2,808円でした。
◇避妊手術
女の子の避妊手術代は男の子より少し高めです。カラーは持ち込み、1泊入院、10日後の抜糸代を含めて17,280円でした。
病院費用の例3つ目

◇まずワクチン
たくさんの兄弟と外で生まれた子だったので譲渡の関係でワクチン接種が生後3ヶ月と4ヶ月になりました。
3種混合のワクチン接種をしています。1回4,000円です。
◇猫エイズ検査
猫の病気の中でなると怖いのが猫エイズです。感染すると完治することはなく、発症して症状が進行すると100%に近い確率で亡くなります。
我が家にはほかにも室内飼いの猫がいるので、猫エイズ検査をすることにしました。
外猫で猫エイズキャリアということはめずらしくないのです。
親猫から離して室内で飼い始めたのが生後2ヶ月目です。
病院の先生には、今まで接触していた外の猫と隔離してから2ヶ月経たないと正確な検査結果が出ないと言われましたが、既にほかの猫たちと共同生活をしていた不安からすぐに猫エイズ検査をすることにしました。
この時点で親猫から離れて1ヶ月目です。
一度目の検査結果は陰性でした。
親猫から離れて2ヶ月目にあたる更にひと月後、もう一度検査をして再度陰性と結果が出たのでことなきを得ました。
知識がなかったばかりに、ほかの猫にも感染を広げてしまっていたらという恐怖でいっぱいでした。
◇去勢手術
男の子なので去勢手術をしました。使い捨てのカラーや手術1週間後の抜糸代も含めて12,420円でした。
何年か猫と過ごしていますが、生まれてから1才になるまでの1年間はトラブルや定期での出費が多かった印象です。
大人になるにつれて落ち着きが出てくるので突発的な事故やケガは減りました。
我が家は部屋の広さの関係からキャットタワーは設置していませんが、子猫の時期は遊びながら勢いあまって高いところから飛び降りて骨折する子もいると聞きます。
やんちゃな子猫の時期と体の不調が増えてくる高齢猫のシニア期にそなえて病院代は多めに見積もっておくのがおすすめです。
ペット保険
ペット保険はおおまかにいうと、猫の通院・入院・手術にかかった費用を50%(または70%)負担してくれる保険のことです。
生まれて一才までの子猫時は突発的なケガなどのトラブルは多いですが保険に入るよりそのまま100%医療費を払う方が安くつきます。
一方、高齢猫のほうが大きな病気や通院が必要な病気になる可能性が高いです。
以上を踏まえて7才でペット保険に入りそこから仮に10年生きるとします。
- 毎月の保険費用は2,700円
- 10年分で324,000円
- 医療費は50%払う
- 医療費は100%払う
つまり、最終的な医療費が648,000円以上になるなら保険に入った方が安いということです。
加えて毎年のワクチン接種や避妊去勢費用はペット保険の適応外です。
知り合いの猫は、箸をくわえて机から降りたときに口から箸が貫通し、手術・数日間の入院で費用が10万円かかったと聞きました。
上記の突発的な事故や猫に多い誤飲も飼い主側の配慮によって未然に防げる事故なので、それが4回も5回も起こるとは考えにくいです。
病院によって価格設定がだいぶ違うので一概にどのくらいかかるとは言えませんが、大きめの手術・入院で15万円くらい。
猫がかかる病気に多い膀胱炎の通院・手術は5万円以内の少額で済みます。
問題は、高齢になるとかかりやすい腎不全や、予期できないガンなどです。
これらは長期的な治療が必要になるので費用の負担が大きいです。20~50万はみておいた方がいいでしょう。
以上のことを踏まえて我が家はどうするか考えたときにペット保険には入らない選択をしました。
そのつどかかった費用を払っていくということです。
それに、腎不全は猫の年齢に合った良質なフードを与えたり、ウェットフードで水分を多めに摂らせてあげたりと若いころからある程度の予防はできるので必ずしもなるとはいえません。
万が一に備えて、いきなり大きな出費はきびしいという方はペット保険を検討してみるのもありだと思います。
ペットホテル
私の住む地域でのペットホテルの相場は1泊2日(24時間)で約2,000円です。
多頭飼いならトイレ掃除の心配があるので、旅行などで家を空ける際は1泊2日でもペットホテルはとった方がよいです。
1匹飼いなら自宅でお留守番もむずかしくないです。
我が家は同居人が世話をしてくれるということもあり、ペットホテルの利用はまだしたことありません。
仕事や旅行で長期で家を空けなければならない状況になった時こういったサービスの利用は考えないといけません。
家財道具の修繕
猫を飼っていると避けられないのが家財道具がキズモノになることです。
いちばん多いのが、壁紙や床が傷つくことです。
爪を立てて走ったり壁を蹴ったりするので傷つく確率が高く、賃貸に住んでいる場合退去時に壁紙貼り替え費用の負担を強いられることがあります。
持ち家でもひどくなると貼り替えを検討しなければいけません。
ソファーや座椅子なども爪とぎとして使われてボロボロになることもめずらしくないです。
修繕費用はものによってまちまちですが、家電製品を壊されると高くつきます。
猫の一生涯にかかる費用はどのくらい?
猫が17年生きると仮定します。
飼いはじめにかかる費用、毎月の生活費、買いそろえるアイテムなどを合わせて予測した猫の生涯生活費用は145万円でした。
しかもこれは、病気などにかかったときを想定した医療費抜きでの生活費です。
医療費の分を50~100万円くらい多めに見積もっておくと、猫の生涯生活費用は200~350万円になります。
まとめ
今回は我が家を例にいろいろな費用を出してきましたが、選ぶごはんや猫砂、かかりつけの動物病院によっても費用はだいぶ変わってきます。
実際、我が家は部屋のスペースの関係からキャットタワーを置いていません。ほんとはかわいい寝床ももっと置きたい…。
少しアイテムを追加するだけで費用の面も変わってきます。
便利、コスパが良い、実用的という基準で選ぶのも良いですが余裕があったらいろんなものを使ってみたいというのも本音です。